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「MySCUE イオンモール大日」10月1日開業――ケアラーと地域をつなぐ西日本初の常設拠点
イオンリテールが展開するシニアケア事業「MySCUE(マイスキュー)」の西日本初となる常設店が、2025年10月1日(水)に大阪府守口市のイオンモール大日2階へオープンします。プレスリリースによれば、同店はケアラー(家族のシニアケアや介護に携わる方)が気軽に情報・商品・サービスに触れられる“駆け込み寺”をめざし、相談対応や体験型展示を常時行う場として設計されています。PR TIMESニュースリリース(2025年9月24日)より。
MySCUEとは?――誕生から常設店展開まで
「MySCUE」は2023年9月、イオンリテールが開始したシニアケア支援プラットフォームです。立ち上げ時のリリースでは、介護と仕事の両立や情報格差の解消を目的に、オンラインとオフラインの双方でケアラーに寄り添う環境を整備する方針が掲げられました。東京・品川シーサイドの1号店(2024年9月開業)で得た知見を踏まえ、今回の大日店では体験スペースの拡充や地域連携イベントを強化。2023年9月7日付リリースも参照ください。
オンライン情報サイトでは、
- 介護制度解説
- 商品レビュー
- 専門家コラム
などを提供。常設店はこれらデジタル資源をリアル体験へつなぐ“ハブ”として機能します。
イオンモール大日の立地と来店メリット
イオンモール大日は延床面積約151,000㎡、駐車台数約2,400台を誇る北大阪エリア有数の大型商業施設です。大阪メトロ谷町線・大阪モノレール「大日」駅直結という交通利便性の高さから、守口市・門真市・寝屋川市を中心とした広域の買い物客が訪れます。イオンモール公式サイトによると、2006年開業以来「日常+αの体験」をテーマにリニューアルを重ね、地域コミュニティ拠点として定着しています。
この好立地にMySCUEを常設することで、「買い物ついでに介護相談」という新たな行動導線が生まれ、高齢家族を支える世代の心理的ハードルを下げる狙いがあります。
店内で体験できる主なコンテンツ
プレスリリースに示された展開内容は以下のとおりです。
- 電動車いす・バリアフリー家電・健康食品などケアラー向け商品の展示・試用
- 家事代行や見守りサービスなど生活支援サービスの相談カウンター
- 専門スタッフ常駐の個別相談デスク(介護保険やライフプランの質問に対応)
さらに、店頭イベント「ケア活プロジェクト」では、医療・福祉の専門家やメーカーが協力し、VR認知症体験や免疫セルフチェックなど体感型プログラムを定期開催予定です。
ケア活プロジェクトとは?――早期備えを促す地域巻き込み施策
2025年6月に始動した「ケア活プロジェクト」は、介護が始まる前から家族で備える“予防的ケア”を提唱する取り組みです。大日店では、
- 無料健康測定会
- ケアラー川柳ワークショップ
- 地元自治体との介護セミナー
といったイベントを通じ、潜在ケアラーが抱く不安を軽減。また、商業施設の強みを生かし、買い物客が自然に介護情報へアクセスする導線を設けることで、従来接点の少なかった若年層にも啓発を広げます。
地域と企業が得る効果――“介護離職ゼロ”への一歩
総務省統計によると、介護離職者は年間9万人規模。MySCUE常設店は、・介護用品を試し、比較検討できる
・専門家に無料で相談できる
・コミュニティを通じ情報交換できるという三位一体のサポートにより、仕事と介護の両立支援を具体的な行動へ落とし込みます。
また、企業の人事担当者が社内福利厚生として活用しやすいプログラムも順次整備予定とのこと。地域住民のみならず、企業の“介護離職対策”を後押しすることで、働く世代が安心してキャリアを継続できる環境づくりに寄与します。
利用方法と今後の展開
オープン当日は10時のテープカット後、体験ブースツアーや記念セミナーが開催予定。混雑緩和のため、公式サイトでの事前予約も検討されています。最新情報はMySCUE公式サイトとイオンモール大日SNSアカウントで随時告知されるので、来店前にチェックすると安心です。
イオンリテールは「2027年度までに全国10か所への常設店展開」を掲げ、MySCUEのネットワーク拡大を進めています。大日店の成功は、このビジョン実現への重要なマイルストーン。介護に“早く・楽しく・みんなで”備える文化を根付かせるため、同店の取り組みに注目が集まります。