目次
「ときめきポイント」廃止に学ぶ統合のステップ
イオングループは2021年9月、クレジット払いで貯まる「ときめきポイント」を全面的にWAON POINTへ切り替えました。公式リリースでは、「お客さまにわかりやすいポイント体系をめざす」と明言しています。今回取り上げる電子マネーWAONポイントにも同様の課題が残っており、「まず既存ポイントをWAON POINTへ一本化」という流れは、統合準備の具体的なヒントになります。
統合前の移行措置では、①ポイント残高の自動移行、②有効期限の延長、③交換レート1:1の維持が行われました。利用者側での手間は「会員登録情報の確認」と「アプリ更新」程度で済み、これが「負担のない統合」の最低条件であることを実証しました。
AEON Pay×WAON統合が示す「決済とポイントの一体化」
2025年6月には決済サービスも再編され、新生AEON Payが電子マネーWAONを取り込みました。決済手段をまとめる目的は「アプリひとつで支払い〜ポイント利用まで完結させる」点にあります。ポイント側の二重構造(WAONポイント/WAON POINT)が残れば、アプリ完結の利便性は半減します。決済統合という“前段”が整ったことで、次はポイント統合が現実的なテーマとして浮上してきました。
実際、AEON Payアプリの最新バージョンでは「WAON POINT残高」をメイン表示し、WAONポイントはチャージ導線の奥に留まっています。UI設計からも「今後の主役はWAON POINT」と読み取れます。
smart WAON/iAEONで広がるポイント一元管理
スマートフォンでは、smart WAON公式FAQが両ポイントの違いを丁寧に説明しつつ、「おまとめ機能」でWAON POINTを中心に管理する導線を提示しています。さらにiAEONアプリは2025年夏の大型アップデートで、WAON POINTのバーコード提示・残高参照・電子マネーWAON残高チャージをワンストップ化。複数カードのポイント合算サービス(smart WAONサイト経由)も、統合後を見据えた“予行演習”と言えます。
こうした公式機能を使えば、手元にある電子マネーWAONカード数枚を1アカウント内で束ね、WAON POINTカードやイオンカードの残高と合わせて一覧管理が可能。将来的にポイント体系が一本化されても、アプリ側の設定を変えずに済むため、今のうちにアカウント連携を済ませておくと安心です。
統合前に済ませたい手続きと注意点
1 ポイント残高の点検
- WAONステーションやイオン銀行ATMで「電子マネーWAONポイント残高」「センターお預かりポイント」を確認。
- 有効期限が近いポイントは、残高チャージや商品交換などで失効防止。
2 WAONポイントまとめてプログラムの活用
同一名義のカード間でWAONポイントを合算できる「まとめてプログラム」も公式に案内されています。プログラム詳細では、対象カード・操作手順・合算後の取り消し不可などの注意点が明示されています。統合前に残高を集約しておくと、移行漏れリスクを低減できます。
3 WAON POINTサービス会員登録の最終確認
smart WAONまたはiAEONで会員登録を完了していないカードは、移行対象外になる可能性があります。登録済みかどうかは、レシートの「WAON POINT残高」表示やアプリのカード一覧から簡単に確認できます。
今後の公式発表を待ちながらできること
現時点でWAONポイント→WAON POINT統合の正式日程は公表されていません。しかし、過去のポイント再編・決済統合の動きを追うと「①公式リリース → ②移行準備期間(約3〜6か月) → ③自動移行開始」という共通パターンが見えてきます。公式サイトの「重要なお知らせ」欄やsmart WAONの更新情報をこまめにチェックし、告知が出たらすぐ行動できるよう、アプリ連携・残高整理を先回りしておきましょう。
ポイント統合で期待できる主なメリット
- 決済方法にかかわらず「1ポイント=1円」の共通残高が使える
- レシートやアプリ表示がシンプルになり、管理ミスを削減
- キャンペーンやボーナスポイントがWAON POINTに一本化され、還元率が分かりやすくなる
いまのうちに「見る・まとめる・活かす」の3ステップを習慣にしておけば、統合当日も慌てずに済みます。公式情報を注視しつつ、ポイントライフをよりスマートにアップデートしていきましょう。
